BCP2026-07-116分で読めます

コピペ30分で完成! 費用0、知識0で作る地震安否確認システム

地震発生時に社員の安否を自動で確認できるシステムを、Googleスプレッドシート+GASで無料で作る方法をご紹介します。コードのコピー&ペーストだけで完成します。

はじめに

数年前の大きな地震の夜、私は社員の安否をひとつひとつ電話で確認していました。「繋がらない」「折り返しがない」——そんな非効率なことを今でもやっていることに気づき、自分で作ることにしました。

今回は、私が実際に作った安否確認システムの作り方そのものを、できる限り丁寧にご紹介します。プログラミングの知識は一切不要です。コードの中身を理解する必要もありません。コピー&ペーストと、ボタンを押すだけで完成します。

完成すると何ができるのか

  • 地震が起きると、対象地域に住む社員に自動でSMSが届く
  • 社員はSMSのURLをタップして、30秒で安否を報告できる
  • 上司は誰が報告済みで誰が未回答か、スマホで一覧確認できる
  • 訓練モードで、本番そっくりの訓練を実施できる

実際の画面はこちらで試せます。 👉 **デモを見る**(社員番号は `001``005`

準備するもの

  • Googleアカウント(無料)
  • (SMS通知を使う場合のみ)携帯電話番号

これだけです。サーバーの契約も、開発環境のインストールも必要ありません。

作り方

STEP 1:コードを取得する

まず、私が作ったコードをGitHubという無料のコード保管サービスに置いています。難しいことはせず、ファイルをコピーするだけです。

👉 コードはこちらからダウンロードできます(GitHub)

STEP 2:スプレッドシートを作る

  • Googleドライブにアクセスする
  • 新しいスプレッドシートを作る
  • わかりやすい名前(例:「安否確認システム」)に変更しておく

STEP 3:コードを貼り付ける

ここが一番大事な作業ですが、難しいことは何もありません。コピーして貼り付けるだけです。

  • スプレッドシートのメニューから「拡張機能」→「Apps Script」を開く
  • 画面に最初から入っているコードを全部選択して削除する
  •  code.gs の中身を全部コピーして、そこに貼り付ける
  • 画面左上の「ファイル」→「+」→「HTML」を選ぶ
  • ファイル名を聞かれたら「index」と入力する(拡張子は自動でつきます)
  • index.html の中身を全部コピーして、そこに貼り付ける
  • 上部の保存アイコン(フロッピーディスクのマーク)をクリックする

これでコードの準備は完了です。中身を理解する必要はありません。

STEP 4:ボタンを1回押すだけで初期設定

  • 画面上部にある関数選択のプルダウンから「setupSpreadsheet」を選ぶ
  • ▶(実行)ボタンを押す
  • 初回は「このアプリは確認されていません」という画面が出ますが、心配いりません。「詳細」→「(プロジェクト名)に移動(安全ではないページ)」→「許可」と進んでください
  • 実行ログに「setupSpreadsheet 完了」と表示されたら成功です

スプレッドシートに戻ると、自動で必要なシートがいくつも作られているはずです。

STEP 5:社員の情報を入力する

「組織マスタ」というシートが自動で作られています。ここに社員番号・氏名・部署・住所・携帯番号などを入力していきます。エクセルの表に入力する感覚と同じです。

STEP 6:社員に配るURLを発行する

  • GASエディタの右上「デプロイ」→「新しいデプロイ」を押す
  • 種類は「ウェブアプリ」を選ぶ
  • 「実行ユーザー」は自分、「アクセスできるユーザー」は「全員」にする
  • デプロイ」ボタンを押す
  • 表示されたURLをコピーする

このURLを社員に配れば、もう使い始められます。

SMS通知を使いたい場合(任意)

地震を検知したときに自動でSMSを送りたい場合は、Twilioという海外のSMS送信サービスと連携させます。日本ではソフトバンク経由で契約できます。契約すると、AccountSID、AuthToken、送信元電話番号を取得できます。これらを「Twilio設定マスタ」シートの所定欄に入力し、「監視地域マスタ」シートで監視する都道府県と発報基準となる基準震度を設定ください。

SMSを使わなくても、URLを社員に直接共有しておけば安否報告自体は問題なく機能します。

おわりに

エクセルマクロで仕事を効率化してきた私にとって、GASは新しい武器でした。「会社のために何か作りたいけど、エンジニアじゃないし……」と思っている総務・人事の方にこそ、ぜひ挑戦してみてほしいです。

コードは**こちら**から全文無料でダウンロードできます。また、取扱説明書も付けていますので詳細はこちらをご確認ください。

本システムはGoogle Apps Script(GAS)で動作します。Googleアカウントが必要です。SMS送信機能(任意)はTwilio(有料)を使用します。